食事で癌が予防、改善できるのか。
これを見れば納得できるかもしれない。
1、野菜と肉
予防としては
・喉頭癌では下の食べ物を多く食べることで癌の危険性が上がり下がりする。
卵で1.7倍、肉で3.1倍も癌の危険性があがり癌になりやすくなる。
豆で0.7倍、野菜で0.2倍、果物で約0.5倍も癌の危険性がさがり癌になりにくくなる。
(2002年International Journal of Cancer誌)
・食道癌では
肉が1.5~2.7倍、ベーコンやハムなどの加工された肉で1.6~1.7倍も癌の危険性が増え
生の野菜や果物で0.3倍に癌の危険性が減る。
(1998年Cancer Causes Control誌)
・肺癌の女性360人を調べた調査で
肉を多く食べる人は肺癌に3倍多くなり
緑黄色野菜を多く食べる人は0.4倍しかかからない。
(2001年Lung Cancer誌)
癌の改善としては
・頭頸部癌540人を対象とした調査で放射線治療中の人で
野菜に含まれるベータカロチンの血液中の濃度が高い人は副作用が39%少なく、癌の再発が33%少なかった。
(2007年Nutritonal Cancer誌)
・生理が終わった女性の乳癌516人を平均80か月追跡した調査で、
野菜や果物を多く食べる人は死ぬ可能性が約半分(51~57%)になった。
(2006年Nutritional Cancer誌)
・678人のカナダ人の乳癌の調査で、野菜や果物を多く食べる人は
52~57%死亡率が下がった。
(1994年National Cancer Institute誌)
2、お米やパンなどの炭水化物
癌の改善例として
・早期の乳癌512人を対象にした研究で
白いお米や白いパンを多く食べて血液のインシュリンの濃度が高い人は再発が2倍、死亡率が3倍になる。
(2002年Journal Clinical Oncology誌)
・進行大腸癌Ⅲ期の状態で
白いお米や小麦粉の食べ物、デザート、肉や脂肪を最低限にすると死亡率が半分になる。
(2007年JAMA誌)
3、あぶら
予防としては
・肺癌の女性360人の調査では
脂肪を多く食べると癌になる危険性が2倍に増え、
不飽和脂肪酸(乳製品や肉類に多い)を多く食べると癌になる危険性が3倍に増える
(2001年Lung Cancer誌)
・子宮癌332人の調査では脂肪を多く食べたグループは少ないグループにくらべて
癌になる可能性が2倍になる。
(1997年Cancer Research誌)
癌の改善・悪化例として
・生理が終わった女性の乳癌516人を平均80か月追跡した調査で、
脂肪を多く食べると死亡率が3倍になる。
(2006年Nutritional Cancer誌)
・乳癌4441人の調査で飽和脂肪酸が多いグループは死亡率が41%、
マーガリンなどのトランス脂肪酸が多いと78%死亡率が高い。
(2011年Breast Cancer Research and Treatment誌)
・678人のカナダ人の乳癌の調査で、飽和脂肪酸を5%増やすと
死亡率が50%増える。
(1994年National Cancer Institute誌)
・乳癌412人の調査で脂肪の多く食べるグループは
少ないグループにくらべて40%死亡率が高かった。
(1993年International Journal of Cancer誌)
・前立腺手術後の390人を平均70.6か月の間、様子を見た研究で
最低限の飽和脂肪酸だけにすると再発が半分に減り、
食事指導を行わなかったグループは26.6ヶ月の平均余命が
食事指導を行ったグループは44.7ヶ月と平均余命が大幅に伸びた。
(2008年International Journal of Cancer誌)
・前立腺癌384人を平均5.2年の間調べた研究で飽和脂肪酸を多く食べていると
3.1倍も死亡する危険性が上がった。
(1999年Cancer Causes Control誌)
などが知られている。
まとめると
・肉を控えて、野菜や果物を多く食べる
・精製した炭水化物の白米や小麦のパン、うどん、パスタは控える
・あぶらは控える
ことで癌の予防や長生きする可能性が高くなる。
もっと詳しい話は下の冊子で紹介している。