乳癌

乳癌の予防と改善で知っておくべき3つのこと

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乳癌は日本でもどんどん増えている。

現在、女性の癌で一番多く、12人に1人の割合まで増えている。

亡くなる人は1950年代の7.5倍に増えている。

その原因はなんだろう?

予防、改善のために以下のことを参考にしよう。

 

目次


 

1、乳癌の原因である発癌物質は?

1-1、発癌物質

1-2、電磁波

1-3、放射線(X線)

 

2、乳癌になる体内環境とは?

2-1、体内ホルモンその1、エストロゲンレベル

2-2、体内ホルモンその2、インシュリン様成長因子1(IGF-1)

2-3、肥満

2-4、アルコール

2-5、タバコ

2-6、運動不足

2-7、ストレス

2-8、ブラジャー

2-9、美容手術

2-10、そのほか

 

3、予防のための食べ物

3-1、ごま

3-2、のり

3-3、大豆

3-4、にんにく

3-5、亜麻仁(あまに)

3-6、果物と野菜

3-7、そのほか

 

1、乳癌の原因である発癌物質は?


 

 

乳癌の原因となる発癌物質は身の回りにあふれている。

そのほか、電磁波やレントゲンに使われるX線も細胞のDNAを破壊して癌の原因となる。

 

1-1、発癌物質

 

簡単に言うと、農薬、カフェインなしコーヒーに使うジクロロメタン、牛に使われている

成長刺激性ホルモン、髪を染める材料、その他の化学物質に使われている。

これらを扱う仕事、美容師や看護師、薬剤師、石油化学産業、画家や印刷業者などが

乳癌になる可能性が高くなる。

例を2つあげよう。

イスラエルの乳癌死亡率が1976年に過去の2倍に増えた。

原因が調べられ、牛乳に含まれる農薬が原因ではないかということになった。

政府が1978年にこの農薬の使用を禁止したところ、牛乳に含まれる農薬の濃度が

低くなった。

それにともなってイスラエルの乳癌死亡率が大幅に減少したという。

他にも40歳から髪を染め始めた人は、30歳から染め始めた人に比べて乳癌の危険性は

3分の1以下だった。20代から使い始めると逆に危険性が2倍に増えることになる。

1980年の『ジャーナル・オブ・ザ・ナショナル・キャンサー・インスティチュート』に掲載

された研究報告によると、白髪対策という目的で髪を染めた女性の危険性は、染めなかった

人に比べて3倍も高くなることがわかった。特に過去に良性の乳腺の病気が会った人、および

40~49歳の女性はより危険性が高くなるという。

農薬は野菜などだけでなく、その野菜を食べた牛や羊にたまっていくだけでなく、水に

流された農薬は川から海に流れて魚にもたまってきている。

詳しくは

『乳がんリスクファクターのすべてを知る』

(サミュエル S. エプスタイン医師ら著、氏家京子ら訳)

の288、289ページもしくは

簡易版の

『医者はなぜ、乳がんの「予防法」を教えないのか』

(サミュエル S. エプスタイン医師ら著、氏家京子ら訳)

の137、138ページに載っている。

 

1-2、電磁波

 

電磁波も乳癌との関係していることが確実になってきている。

1991年の『アメリカン・ジャーナル・オブ・エピデミオロジー』に掲載された記事によると、

電気毛布を使用する生理が終わっていない女性たちに乳癌の危険性が少しずつ高まっていることが

わかったという。

 

1-3、放射線(X線)

 

私たちがふだん、健康診断や検査で使っているX線(レントゲン)も要注意だ。

1965年の『ブリティッシュ・ジャーナル・キャンサー』誌で、結核の治療経過を観察する

ために長期間繰り返し使用したX線で乳癌ができる可能性が上がったと発表された。

1973年から1977年までの複数の医療雑誌でX線検査を過去に経験している女性たちの

間で非常に多い乳癌が確認された。

乳癌検診として使われているマンモグラフィー検査についても、使わないほうが良いという

話もある。

1993年に米国立がん研究所(NCI)が国際的な研究会を開いて、以下のように結論づけた。

1960年代からの8つのマンモグラフィーに関する大規模な調査研究により、49歳以下の

女性に検査を行って利益があることを示す証拠は認められなかった。

そればかりか様々な研究でマンモグラフィー検査で乳癌が3~52%増えたという結果が

出ている。

では癌検診としてX線ではなく、どうすればいいのか?

それは自分で毎週触ってしこりなどがないか確かめる自己触診である。

自己触診についてはYouyubeでもやり方がわかる。

 

2、乳癌になる体内環境とは?


 

 

乳癌になるには発癌物質以外にも多くの原因がある。

最終的に癌になるかどうかは体内環境だが、どのような体内環境かについてあげていこう。

 

2-1、体内ホルモンその1、エストロゲン

 

体内の女性ホルモンである「エストロゲン」の血液中の値が高い人は乳癌になりやすい

という報告がある。

食べ物としては特に動物性の肉や乳製品、卵などを多くとっている人がエストロゲンが

高く、野菜などの食物繊維を多くとっている人はエストロゲンが低い傾向にある。

中国の農村部では野菜や自然に近い食べ物が多い。

中国の乳癌の死亡する確率は10万に0~20人と100倍位の差がある。

中国人、特に農村部では体内のエストロゲンが低く、一生で欧米人の2.5~3分の1

にしかならない。

エストロゲンが普通より17%低いだけで乳癌にかなりの差が出るところ、中国では

26~63%低く、そのぶん乳癌も少なくなっている。

 

特にエストロゲンが高いと

・生理が早く始まる

・生理が終わるのが遅い

・生理の量が多く、色も悪い(黒~濃い赤)

ことになる。

 

このエストロゲンホルモンに似ている働きをする化学物質もある。

数年前に「環境ホルモン」や「内分泌かくらん物質」として、貝や魚の性が変わって

しまった報告が多くあった。

界面活性剤、農薬、プラスチック容器などに含まれている。

制汗剤のアルミニウム塩も注意が必要だ。

 

他にも薬によって乳癌になる可能性もある。

妊娠をしないように使われている避妊用ピルは乳癌の危険性をあげる。

この薬を長く飲んでいると乳癌に2~4倍なりやすくなり、特に家族に乳癌の経験者がいる

女性は7倍、12年以上使っていると危険性が12倍増えるという報告もある。

生理が終わる時にホルモン剤を使う、エストロゲン補充療法

更年期障害がひどい時に使われるが、これも乳癌を増やす。

3年以上使っていると、30~70%乳癌になる可能性が高くなる、特に15年使い、

家族に乳癌になった人がいる場合は10倍危険性が高くなるという報告もある。

そのほか、血圧を下げる薬(レセルピン、ヒドララジン、スピロノラクトン、アテノロール)、

ばい菌を殺す抗生物質(メトロニダゾール、ニトロフラゾン)、精神科や内科・心療内科で

使われる精神病薬、癌の抗癌剤、コレステロールを下げる薬(スタチン)、制酸剤

(シメチジン)なども動物実験で乳癌を増やすことが報告されている。

 

2-2、体内ホルモンその2、
 インシュリン様成長因子1(IGF-1)

 

1998年にアメリカとカナダの研究チームは更年期の女性を調べて、血液の中のIGF-1が

最も多かった女性は、最も少なかった女性に比べて乳癌になる危険性が3倍高いと結果を

発表した。

IGF-1を多く含むものは、成長ホルモンを注射した牛の牛乳で、イリノイ大学のエプスタイン

博士が乳癌と大腸癌が増えるという研究結果を報告した。

ヨーロッパのEUではこの成長ホルモンは1995年に禁止され、日本でも禁止されているが、

アメリカやカナダでは未だに使われていて、輸入されている乳製品に入っている。

イギリスのジェイン・プラント博士は再発する乳癌に対して、乳製品を止めて自然に近い野菜や

果物、有機の食べ物を増やすことで、乳癌が再発することなく28年にわたって生きてきた。

運動をすることでIGF-1が低くなることも分かっている。

 

『乳癌と牛乳』(原題:Understanding, Preventing and Overcoming Breast Cancer)の

著者ジェーン・プラント教授が2016年3月4日に永眠されました。

ご冥福をお祈りいたします。

 

2-3、肥満

 

体重が多いと乳癌になる危険性、亡くなる危険性が高くなる。

いくつかの研究によると太っていると乳癌の危険性が40~100%増え、50代の女性で

最近5キロ以上増えた人は乳癌の危険性が3倍になったという報告もある。

 

体重が増えることと生理が早く始まる、子どもへの授乳が終わったあとの生理の回復が早い、

生理が終わることが遅い、生理が終わったあとのホルモンのエストロゲン、特に悪いエストロゲン

が増える。

 

2-4、アルコール

 

ハーバード大学がまとめた研究によると、アルコールはビール大瓶1本ちょっとで乳癌の

危険性があがる。1995年の看護師健康研究では1日1~2杯の飲酒で乳癌の危険性が

37%増え、別の研究では2杯で70%、3杯で200%危険性をあげると報告されている。

特に、思春期や成人してまもなくお酒をたくさん飲んでいる女性、生理が終わる前後で

女性ホルモンを飲んでいるエストロゲン補充療法をしている女性はさらに乳癌の危険性が

高くなる。

お酒により、エストロゲンを作る量が増える、肝臓の解毒力が弱くなる、DNA修復の免疫

システムや葉酸の能力を弱めるなどが原因とみられている。

 

2-5、タバコ

 

・タバコの吸い始めが早い

・最初の妊娠の少なくとも5年以上前からタバコを吸っている

・タバコの量が多い

上記があてはまる人は要注意だ。

特に16歳以前からタバコを吸っている人は乳癌の危険性が30%、多く吸っていた人は

80%危険性が増えた。

(1991年発行の『アメリカン・ジャーナル・オブ・エピデミオロジー』)

 

タバコと乳癌を関係付ける研究は少ないが、タバコには発癌物質であるベンツピレン、

ウレタン、塩化ビニル、DDTなどが多く含まれていて、マウスなどの実験でタバコが乳癌の

原因となっている。

 

2-6、運動不足

 

運動をすることで乳癌の予防だけでなく、再発予防や亡くなる可能性を低くすることもできる。

運動することで体重を減らし、乳癌になる可能性を下げる。

いくつかの研究で運動をすることで乳癌の危険性を37~50%下げることができたと報告して

いる。

特に35歳の女性は運動するだけで乳癌の危険性を3分の1にできたと報告している。

さらに1週間に3~5時間のゆっくりとしたウォーキングをすることで乳癌で亡くなる確率が

50%減った報告(JAMA 2005年5月25日)や、運動で再発する確率が25%、亡くなる

確率が35%減った報告もある。

 

2-7、ストレス

 

ストレスが長時間続くと免疫力が弱くなる。

マウスの実験でストレスを与えたほうが、乳癌になりやすく、高いストレスでは90%のマウスが

乳癌になったのに対して、低いストレスでは10%しかマウスが乳癌にならなかったという

報告もある。(1981年『サイエンス』誌)

人間においても非常に強いストレスを受けていた人は乳癌の危険性が4倍になったという

報告もある。

 

乳癌になった後にカウンセリングなどの心理的なサポートを受けたり、グループでの話し合いを

した女性たちは、しなかった女性たちに比べて寿命が2倍になったという報告もある。

 

2-8、ブラジャー

 

意外かもしれないが、ブラジャーも乳癌を悪化する要因だ。

夜に休む時もブラジャーをしている女性は、24時間ブラジャーをしないノーブラの人に比べて

125倍も乳癌の危険性を増やすという報告がある。

(『Dressed to Kill』Sydney Ross Singerら著)

 

2-9、美容手術

 

美容手術で乳房に異物を入れている人は要注意だ。

ほとんどの場合に使われる中身のシリコンジェル、容器のポリウレタン樹脂、そして消毒に使う

エチレンオキシドのいずれも発癌物質もしくは発癌物質に変化する可能性の高い物質だ。

 

 

2-10、そのほか

 

ビタミンDが乳癌予防に役立つという研究がある。

(1994年のThe American Journal of Clinical Nutrition)

 

マーガリンなどのトランス脂肪酸と乳癌が関係しているという報告もある。

(1997年のCancer Epidemiol Biomarker Prev. )

 

3、予防のための食べ物

 

乳癌の予防効果の確認されている食べ物も紹介しよう。

 

3-1、ごま

 

ごまで乳癌が4割減る

(『ゴマ その科学と機能性』並木満夫著)

 

3-2、のり

 

のりで乳癌が6割減る

(『海苔の驚くべき効用』野田宏行著)

 

3-3、大豆

 

大豆食品を多くとっている人ほど乳癌の再発も亡くなる可能性も下がる。

(2009年12月9日JAMA)

癌が血管を作って全身に広げることを防ぐ役割もある。

 

大豆に含まれる植物性ホルモンはながいもやサツマイモにも多く含まれている。

 

3-4、にんにく

 

にんにくに含まれるアリシンが実験室のレベルで乳癌細胞が増えるのを抑えることを

確認している。

(1997年のThe American Journal of Clinical Nutrition他)

 

3-5、亜麻仁(あまに)

 

あまにに含まれるリグナンに変化する物質がラットの乳癌を防ぐことが確認されている。

腸内細菌でとても強力な乳癌が増えることを抑えてくれる。

(1999年Carcinogenesis)

 

3-6、果物と野菜

 

果物や野菜の多い人たちは複数の研究で、乳癌になる危険性が半分で、亡くなる

可能性も半分になる。

 

3-7、そのほか

 

他にもエプスタイン博士は次の食べ物が乳房を守ると言っている。

・昆布に含まれるアルギン

・濃い色の野菜や果物に含まれるバイオフラボノイド

・緑黄色野菜や果物のカロテノイド

・穀類、果物、野菜に含まれる繊維

・濃い色の野菜、果物に含まれるフラボノイド

・アブラナ科に含まれるインドール-3-カルビノール

・ビール酵母やにんにく、魚介類に含まれるセレニウム

・チンゲンサイ、ブロッコリー、カリフラワーに含まれるスルフォラファン

・ブロッコリーやカリフラワー、かんきつ類、とうがらしに含まれるビタミンC

・植物油に含まれるトコフェロール

 

参考文献、引用文献

医者はなぜ、乳がんの「予防法」を教えないのか

  入門書としてオススメ

乳がん リスクファクターのすべてを知る!

 ―エプスタイン博士から、全世界の女性たちへ

  上の本よりさらに詳しい本、中級者以上向け

乳がんと牛乳──がん細胞はなぜ消えたのか

女性のためのナチュラル・ハイジーン

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