食べ物で癌が予防できるのか?
そんな疑問に答えてくれる公表結果がある。
1、米国国立衛生研究所(NIH)が1997年に発表したフードピラミッド
左下の図が1997年に米国国立衛生研究所から発表された。
癌予防効果の高いグループ
・ニンニク、キャベツ、甘草(漢方に使われる)、大豆、しょうが、セリ科(にんじん、セロリ)
癌予防効果が中等度のグループ
・玉ねぎ、玄米、かんきつ類(みかん、れもん など)、アブラナ科(ブロッコリー、カリフラワー など)
現在ではかんきつ類に様々な癌抑制作用のある物質(ベータクリプトキサンチン、ノビレチン、
テルペン、レモノイド、オーラプテン)を含み、著名な栄誉学者ジーン・カーパーは「抗癌作用を
もった化合物の驚異的なカクテル」と絶賛している。
アブラナ科には特に癌に効果の認められている以下の成分が含まれている
・インドール3カルビノール(乳癌発生を抑制)
・フェニチルイソチオシアネート(癌細胞死と血管新生抑制)
・スルフォラファン(発癌物質や有害物質の解毒促進)
癌予防効果がちょっとはあるグループ
・メロン、バジル、オレガノ、きゅうり、ローズマリー、ブルーベリー、じゃがいも
2、2007年に世界癌研究基金(WCRF)と米国癌研究財団(AICR)が取りまとめた報告書「食品、栄養、運動と癌予防;世界的展望」
この報告書を抜粋すると以下のようになる。
この表では
・果物は口腔・咽頭・喉頭癌、食道癌、肺癌、胃癌の発癌リスクをほぼ確実に低下させ、
鼻腔の癌、膵臓癌、肝臓癌、大腸癌の発癌リスクを低下させる可能性がある。
・非でんぷん性の野菜(にんじんやじゃがいもなどのでんぷん質を含んでいるもの以外)は
口腔・咽頭・喉頭癌、食道癌、胃癌の発癌リスクをほぼ確実に低下させ、
鼻腔の癌、肺癌、大腸癌、卵巣癌、子宮体癌の発癌リスクを低下させる可能性がある。
・逆に肉は大腸癌の発癌リスクを確実に増加させ、食道癌、肺癌、膵臓癌、子宮体癌の
発癌リスクを増加させる可能性がある。
まとめ
その他にも喉頭癌、胃癌、大腸癌、肺癌、乳癌、卵巣癌などで野菜を多く摂る人が癌が
少ない報告がある。
詳しく知りたい人は以下の小冊子に詳しく書かれていので、ぜひ読んでみて欲しい。